【プログラミングの世界 Vol.2】ゲームブックに夢中だった日

2016年11月18日に「小学生でもわかる プログラミングの世界」という本を発刊しました。この連載では、本書の趣旨からは外れてしまうから書かなかった、私自身の「プログラミングの世界」を書いています。

私のプログラミングへの興味は「ゲームを作れる」ということでした。そのため、今でも心の根底にはゲームを作りたいという気持ちがあります。しかし、未だにゲームは作っていません。理由は色々ですが、それ以上に作りたいものややりたいことが多いからです。気が向かないとも言えます。

ゲームブックに夢中だった

皆さんはゲームブックはご存じでしょうか?ゲームブックは小説なのですが、普通の小説とは少し違います。比較的短いセクション単位で項番が振られています。本の先頭から読み始めると、セクションの終わりに選択肢が現れます。例えば次のようなイメージです。

村へ行く 10ページ 13へ
この場所で野宿する 8ページ 9へ

読者は自分で選択した結果に合わせたセクションへ進めます。このように選択していくことで結果が変わっていくのです。間違ったルートを突き進んでしまうと次のようなバッドエンドもあるでしょう。

勇者たち一行は罠にはまり、抜け出せなくなってしまった END

また、敵との戦闘もあります。HPがゼロになってしまったら負けです。HP(ヒットポイント)の管理は自分で行います。書籍の中に記録するページがあり、鉛筆で書き換えながら管理します。
現在も人気がある「ドラゴンクエスト」シリーズのゲームブックを良く読んでいました。確か、ドラゴンクエスト3です。私だけでは無く、友達もゲームブックを読んでいて、公園でお互いのゲームブックを見せ合って、遊んでいるときにふと思いつきました。

ゲームブックをBasicでプログラムに出来ないかな?
HPの管理はプログラムにさせる。選択肢によって表示する文章を変えるようにすれば、出来るかな?

早速、作り始めて見ました。今にして思えばとても単純なプログラムです。HPは変数で管理して、「PRINT」関数で文章を出力して、選択肢によって、「GOTO」でジャンプする。これで作れそうと考えてしばらく取り組みました。
しかし、本一冊を作る事は出来ませんでした。当時の私はブラインドタッチも出来ず、キーボードを使った入力にはとても時間がかかりました。また、入力している間に飽きてしまいました。しかし、出来たところまで実行してみると、とても楽しかったのを覚えています。
当時、グラフィックのことなどは全く考えませんでした。思えば、この頃から見た目よりもロジックの方に興味があったのかもしれません。
… 続く

著書紹介

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この記事を書いた人

Akira Hayashi (林 晃)のアバター Akira Hayashi (林 晃) Representative(代表), Software Engineer(ソフトウェアエンジニア)

アールケー開発代表。Appleプラットフォーム向けの開発を専門としているソフトウェアエンジニア。ソフトウェアの受託開発、技術書執筆、技術指導・セミナー講師。note, Medium, LinkedIn
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Representative of RK Kaihatsu. Software Engineer Specializing in Development for the Apple Platform. Specializing in contract software development, technical writing, and serving as a tech workshop lecturer. note, Medium, LinkedIn

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