Virtual USB AnalyzerとVMwareを使ったUSBパケット解析

USBの機器を自作して、PCにつなぎたいときや、USB機器のデバイスドライバを開発したいときなどにとても便利なのがUSBプロトコルアナライザですが、個人的に趣味で持つには高価な機械です。そこで、限定された条件の下でも良いので、代替できるような方法が無いか調べてみました。WindowsやLinuxでは、USBのパケットをダンプするような方法があるようですが、今回探しているのはMacと接続したときのデータを取得する方法です。
調べていくと、一つだけ方法が見つかりました。次のサイトのチュートリアルで紹介されていました。
the Virtual USB Analyzer – Tutorial
内容はVMwareを使う方法です。VMwareには、デバッグモードでUSBのパケットをログに落とす機能があるようです。この機能を使うには、仮想PCのファイルで拡張子が「vmx」となっているファイルを、テキストエディタで開き、次のような設定を追加します。

[cc]monitor = "debug"
usb.analyzer.enable = "TRUE"
usb.analyzer.maxLine = 8192[/cc]

Mac上では、仮想PCファイルは一つのパッケージになっているので、仮想PCファイルを右クリックして、「パッケージの内容を表示」を選択すると、「vmx」という拡張子を持ったファイルが見つかります。
次に、仮想PCを起動します。仮想PCが起動したら、USB機器を接続し、VMware側に接続するようにします。後は、必要な作業を行うと、USBのパケットがログに落ちます。
必要なログを取ったら、次のようにして、ログからUSBに関するものだけを抽出します。

[cc]cd 仮想PCパッケージ
grep USBIO vmware.log | gzip > usb.log.gz[/cc]

次に、「Virtual USB Analyzer」(上記のチュートリアルページからダウンロードページにリンクが張られています)をダウンロードして、実行します。これもMac上でできれば良かったのですが、必要なファイルをインストールしてもエラーになってしまったので、Ubuntu Linux上で実行しました。Ubuntu Linuxから、次のようにしてダウンロードとインストールができます。

[cc]apt-get install vusb-analyzer[/cc]

日本語環境で作成したログの場合、このままでは、うまく読めませんでした。日時の書式が異なるためです。本当は良くないのですが、apt-getでインストールした、vusb-analyzerの次のファイルを書き換えます。書き換えるのは、ファイルは「/usr/lib/vusb-analyzer/VUsbTools/Log.py」です。
検索すると次のような行が見つかります。

[cc]parsed = time.strptime(stamp, "%b %d %H:%M:%S")[/cc]

これを

[cc]parsed = time.strptime(stamp, "%Y-%m-%dT%H:%M")[/cc]

とすると、読み込めるようになります。
後は、次のようにターミナルから起動します。

[cc]vusb-analyzer usb.log.gz[/cc]

全部のパケットが正しく拾えているのかは確認していないのですが、何となく拾えているような。。。
 

投稿者プロフィール

林 晃
林 晃macOS/iOSアプリ/SDK/ミドルウェア開発が専門の開発者
アールケー開発代表。macOS/iOSアプリ/SDK/ミドルウェア開発が専門の開発者。ObjC/Swift/C++使い。豊富な開発実務経験を基に、教育コンテンツ開発、技術書執筆、技術指導、技術セミナー講師、企業内研修講師、行政・自治体職員研修講師も行います。

基礎から学ぶMetal


「基礎から学ぶMetal」を執筆しました。本書はMetalを使ってGPUプログラミングを行うための最初のステップを解説するMetalの解説書です。

私が初めてGPUプログラミングを行ったとき、どこから手をつけて、学んでいけば良いのか分からず呆然としました。もし、あのとき、これを教えてくれればという部分を解説しました。本書で解説している部分はMetalの基礎となる部分で、Metalを使うときに必ず触れることになる部分です。

詳細

基礎から学ぶSwiftUI


「基礎から学ぶ SwiftUI」というタイトルの本を執筆しました。

SwiftUIの入門書です。

SwiftUIのコンセプトは「ユーザーインターフェイスを作るための最短パスを提供する」「一度学べば(Appleのプラットフォームの)どこにでも適用できる」です。

SwiftUIの概要から始まって、一つ一つのテクノロジートピックに注目しながらSwiftUIとは何か?どんなことができるのか?どのようなコードを書けば良いのかなどを丸々一冊使って解説しています。

詳細

関連記事

  1. iCloudでのブックマーク同期はほぼリアルタイム

  2. 外付けSSDでHFS+とAPFSのベンチマークを取ってみました

  3. [お知らせ] MOSA Software Meeting 2015のお…

  4. OpenCLについて

  5. macOSへのPython 3の導入

  6. 「履歴書with職務経歴書」の動作確認済みソフトウェアを追加しました

最近の著書

  1. 基礎から学ぶ SwiftUI

最近の記事