最近、複数のプロジェクトを効率的に管理するための支援ソフトウェアの検討をしている中で、Redmineというものを知りました。
誤解を恐れずに簡単にいってしまえば、BTSとWikiを組み合わせ、プロジェクト管理をできるようにしたWebアプリケーションです。Redmineで私が気に入っている点は、チケットに期限を設定して、それをもとにガントチャートが生成できる点。
従来のWBSでの作業項目をチケットして登録し、有効期限を設定して、その子チケットに、タスクを登録すれば、プロジェクト管理もできます。また、生成されたガントチャートやロードマップで表示される進捗率など、肌で感じている感触と現実との差を実感でき、何となく大丈夫と思っていたものが、本当なのかを知ることができます。
このようなチケットをベースに開発をしていくという方法をチケット駆動開発と呼ぶそうです。
「Redmineによるタスクマネジメント実践技法」は、そのチケット駆動開発を実践していく中で、Redmineをどう運用していくかということを解説しています。また、TestLinkについても運用例を紹介しています。
現場の視点から見ても、いきなりRedmineやTestLinkを導入することはできなくとも、「no Ticket! no Commit !」というチケット駆動開発は導入しやすいのではと思います。
Mantisなど他のBTSを導入している場合にも本書での手法は応用できると思います。