Snow Leopard ServerへのRedmineのインストール

Redmineは、プロジェクト管理ソフトです。Webサーバ上で動かして使用します。今回、Snow Leopard Server (Mac OS X 10.6 Server) にRedmineをインストールしてみたのですが、公式のインストールドキュメントだけでは不十分なところがあったので、備忘録をかねて、ここにセットアップ手順をまとめます。

今回、セットアップにあたり、下記のサイトやページを参考にさせていただきました。
Redmine.JP
lifeLOG + REPOsitory: プライベートな問題追跡システムが欲しい
Snow LeopardにRedmineを導入まとめ – sugarballの日記

Xcodeのインストール

サーバー環境だとインストールしていない場合が多いと思いますが、インストールの途中でビルドが発生するので、Xcodeをインストールしておきます。

Rubyのアップデート

Snow Leopardサーバには標準でRubyがインストールされていますが、バージョンが古い場合があるので、ターミナルで次のように入力して、RubyGemsとRuby On Railsをアップデートします。

sudo gem update --system
sudo gem update rails

MySQLのヘッダファイルとライブラリのインストール

Snow Leopard Serverには標準でMySQLがインストールされていますが、MySQLのデータベースドライバをビルドするときに必要なヘッダファイルとライブラリがインストールされていないので、別途インストールが必要です。

以下のアップルのオープンソースのページから、使用しているサーバのOSのバージョンにあわせた、MySQLをダウンロードします。
例えば、Mac OS X 10.6.5 Serverでは、MySQL-54のバイナリパッケージをダウンロードします。

以下のアップルのオープンソースのページから、使用しているサーバのOSのバージョンにあわせた、MySQLをダウンロードします。例えば、Mac OS X 10.6.5 Serverでは、MySQL-54のバイナリパッケージをダウンロードします。
Open Source – Releases (Apple)
ダウンロードしたファイルを展開するといくつかのディレクトリが作成されますが、その中で、以下のディレクトリを、それぞれ、「url」ディレクトリ以下の適切なディレクトリに次のようにコピーします。
「include/mysql」を「/usr/include/mysql」にコピー
「lib/mysql」を「/usr/lib/mysql/」にコピー
次に、データベースドライバをインストールします。次のようにターミナルで入力します。

sudo env ARCHFLAGS="-arch x86_64" gem install mysql -- --with-mysql-config=/usr/bin/mysql-config

Redmineのダウンロード

オフィシャルサイトやRedmine.JPからRedmineをダウンロードします。アーカイブを展開したら、「/Library」ディレクトリなどに置きます。

インストール

Redmine.JPで公開されているインストール手順に従って作業します。

1. database.ymlの編集

「config」ディレクトリ内の「database.yml.example」をコピーして、「database.yml」という名前に変更します。内容を変更し、作成したRedmine用のデータベースの名前やユーザー名のなどを設定します。 もし、Redmine用のデータベースを作成していない場合は、ここで作成しておきます。
production:
adapter: mysql
database: redmine
host: localhost
username: redmine
password: my_password

2. セッションストア鍵を生成する

rake config/initializers/session_store.rb

3. テーブルを作成する

rake db:migrate RAILS_ENV=”production”

4. デフォルトのデータを登録する

rake redmine:load_default_data RAILS_ENV=”production”

5. Passengerをインストールする

sudo gem install passenger sudo passenger-install-apache2-module
このとき、成功すると最後の方で、httpd.confファイルに記入するべき、3行のコードが表示されるので、コピーします。例えば、私の環境では次のように表示されました。
LoadModule passenger_module /Library/Ruby/Gems/1.8/passenger-3.0.1/ext/apache2/mod_passenger.so PassengerRoot /Library/Ruby/Gems/1.8/gems/passenger-3.0.1 PassengerRuby /System/Library/Frameworks/Ruby.framework/Versions/1.8/usr/bin/ruby

6. httpd.confファイルに5で表示された3行を追加し、さらに次の2行を追加する。

RailsAutoDetect off
RailsBaseURI /redmine

7. 「http://host/redmine」というURLでアクセスしたいので、次のようにシンボリックリンクを作成する。

ln -s /Library/redmine-1.0.4/public /Library/WebServer/Documents/redmine

8. Webサーバを再起動する。

著書紹介

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この記事を書いた人

Akira Hayashi (林 晃)のアバター Akira Hayashi (林 晃) Representative(代表), Software Engineer(ソフトウェアエンジニア)

アールケー開発代表。Appleプラットフォーム向けの開発を専門としているソフトウェアエンジニア。ソフトウェアの受託開発、技術書執筆、技術指導・セミナー講師。note, Medium, LinkedIn
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Representative of RK Kaihatsu. Software Engineer Specializing in Development for the Apple Platform. Specializing in contract software development, technical writing, and serving as a tech workshop lecturer. note, Medium, LinkedIn

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