iOSアプリなどのApple Platform向けの開発をしていると、Apple Developer Programで発行された電子証明書など、コードサイニングに必要な情報がマシンに保存されています。私の場合は、これらの証明書をバックアップしておいて、Macを初期化したときや別のMacでも同じ証明書を使用しています。
本記事では、バックアップ方法と、バックアップから復元する方法について解説します。
バックアップ方法
Xcodeを使って必要な情報を書き出します。次のように操作します。
(1) Xcode
メニューからPreferences...
を選択します。
(2) Accounts
タブを開きます。
(3) アカウントリストの左下にある、三点リーダーボタン(…
のアイコン)をクリックし、Export Apple ID and Code Signing Assets...
を選択します。
(4) 書き出しダイアログが表示されるので、任意のファイル名とパスワードを設定します。ファイル名の拡張子はデフォルトで表示されているとおりdeveloperprofile
にします。パスワードはPassword
欄とVerify
欄に入力します。
(5) 書き出されたデベロッパープロファイルファイルは暗号化されています。任意の場所にコピーして保管します。
(6) Preferencesウインドウを閉じて完了です。
バックアップの復元方法
バックアップから証明書などを復元するときも、Xcodeを使用します。次のように操作します。
(1) Xcode
メニューからPreferences...
を選択します。
(2) Accounts
タブを開きます。
(3) アカウントリストの左下にある、三点リーダーボタン(…
のアイコン)をクリックし、Import Apple ID and Code Signing Assets...
を選択します。
(4) 読み込みダイアログが表示されるので、デベロッパープロファイルファイルを選択し、Open
ボタンをクリックします。
(5) パスワード入力ダイアログが表示されるので、書き出し時に設定したパスワードを入力し、OK
ボタンをクリックします。
(6) 読み込まれたアカウント数と証明書の個数が表示されます。OK
ボタンをクリックします。
(7) General
タブを開き、再度Accounts
タブを開きます。読み込まれたApple IDがサインアウトされている状態になっているので、Sign In Again...
ボタンをクリックします。
(8) Apple IDのパスワードを入力し、Next
ボタンをクリックします。
(9) 多段階認証の確認コードを入れるダイアログが表示された場合は、指示にしたがって入力します。
(10) サインできると、所属しているチームが表示されます。
(11) Preferencesウインドウを閉じて完了です。