Gitから変更されたファイルだけ取り出す方法

Gitはファイルの履歴を管理しています。この機能のおかげで同じリポジトリを参照する人は、別の人が行った変更を取り込むことができます。

変更内容を別の人に渡したいときに、リポジトリに直接アクセスできる人はGitの機能を使ってもらえば良いのですが、リポジトリにアクセスできない人に変更されたファイルだけを渡したいときにはどうしたらよいでしょうか?

Gitにはこのようなときにも使える機能があります。

使用する機能

Gitでコミット間の差分を抽出するには、以下の2つの機能を組み合わせます。

  • 指定したコミット間で変更されたファイルの一覧作成機能
  • 指定したファイルだけを抽出する機能

指定したコミット間で変更されたファイルの一覧を作成する

指定したコミット間で変更されたファイルの一覧を作成するには、リモートブランチからクローンしたローカルリポジトリで以下を実行します。

$ git diff --name-only COMMIT1 COMMIT2 >> OutFile

このコマンドは、COMMIT1からCOMMIT2までの間に変更されたファイルの一覧をOutFileに出力するコマンドです。

COMMIT1COMMIT2はコミットのハッシュを指定します。ハッシュはSource Treeであれば、「コミット」という欄に表示されています。

Source Treeには1つのコミットに2つのハッシュが表示されています。片方は省略形でです。git diffに指定するのはどちらを使っても構いません。

最新版を指定したいときは、HEADと書きます。例えば、次のものは、0123456から最新版までの変更リストを作る例です。

$ git diff --name-only HEAD 0123456 >> ../diff.txt

指定したファイルだけを抽出する

リポジトリから指定したファイルだけを抽出するには、以下を実行します。

$ git archive HEAD `cat FILE` -o OUTFILE.zip

このコマンドを実行すると、FILEに書かれたファイルをリポジトリから抽出して、OUTFILE.zipを作成します。

例えば、先ほど作った../diff.txtに書かれているファイルを抽出して、../diff.zipを作る場合には、次のように入力します。

$ git archive HEAD `cat ../diff.txt` -o ../diff.zip

ファイルを削除している場合

変更内容がファイルの削除や移動で、既に最新版のリポジトリにはそのファイルがないときには、次のようなエラーが表示されます。

fatal: pathspec 'README2.md' did not match any files

この場合はREADME2.mdというファイルが見つからないというエラーです。既に存在しないのでアーカイブに抽出する必要がないので、git archiveに渡すファイルリストを編集します。

git diffで作成したファイルは、1行に1ファイルが書かれているテキストファイルです。見つからないというエラーが表示されたファイルを検索して、その行を削除します。

削除してから再度git archiveを実行します。他に削除されているファイルがなければ、成功してアーカイブが作成されます。他にも削除されている場合は、同じようにエラーが表示されるので、削除してから実行を繰り返します。

ファイルが大量なとき

ファイルが大量なときに数が多すぎてエラーになることがあります。

その場合は、diff.txtファイルを複数に分割して複数のアーカイブに分けて実行します。

アーカイブを展開した後、改めてフォルダの内容を結合して、普通のアーカイバでアーカイブを作成します。

投稿者プロフィール

林 晃
林 晃アプリ開発者
アールケー開発代表。Appleプラットフォーム向けのアプリ開発が好きなアプリ開発者。アプリの受託開発、技術書執筆、技術指導・セミナー講師。3DCGコンテンツ作成にも取組中です。

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