常日頃、書いているコードは古いOSにも対応させるためにSDKは古いバージョンの使うことが多いのですが、今回、たまたま、最新のOS X SDK 10.8で書く機会があり、古いコードを最新の環境に持ってきたときに気がついたことがあります。
File Manager由来のAPIが10.8でDeplecatedになっていました。Mac OSのファイル操作系のAPIは、何度もバージョンアップというか、置き換わってきました。そして、少し前の最新はFSOpenForkなど、FSから始まっているAPIでした。その少し前は、FSpから始まっているもの、さらに前は。。。というように何度も置き換わってきました。そして、今回、10.8系ではFS系のものがDeplecatedになりました。
では、どれを使うべきかというと、Objective-Cではあれば、NSFileHandleやNSDataなどのクラスに用意されたメソッドを使用する。CやC++であれば、POSIX/BSDレイヤーの関数群を使用します。
POSIX/BSDレイヤーの関数群はかなり昔からあるもので、OS X自身はUNIXなのでこれらが使えるのは当たり前のことですが、ちょっと新鮮さを覚えました。新たなラッパーを作るよりも大本を使った方がオーバーヘッドもなく効率的です。また、POSIX系のAPIを使うと移植もやりやすくなるでしょう。また、POSIX系のファイル操作APIは古いOSでも対応しています。
このオーバーヘッドが馬鹿にならないときもあって、ファイルシステムの種類によってはFS系使うと遅いのに、BSDのAPIを使うと早いなんてことも実際に経験しています(HFS+とかだと経験無いですけど、その他のファイルシステムで条件が揃うと10倍くらい変わるときがあります)。
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