MacBook Pro 2020 M1 のために Thunderbolt 3 Dock を導入

MacBook Pro 2020 M1が届いて数日。方々のベンチマークで見たとおり高性能で完成度の高いマシンだと感じています。まだ、ソフトウェア面では発展途上でRosetta2で動くというソフトが多く、M1ネイティブで動作するソフトは少ないのが現状です。

しかし、それであってもかなりの高性能であることには変わりなく、私はメインの作業マシンをこのM1 Macに変更することにしました。

そうなると色々と不足してくるのも事実です。私の作業時間の多くを占めるのは次のような作業です。

  • 開発
  • ドキュメント作成
  • 執筆
  • 調査

これらの作業を進める上で重要なアイテムは

  • 広いディスプレイ。作業空間
  • キーボード
  • マウス

そこで Thunderbolt 3 Dockを導入することにしました。

目次

CalDigit TS3 Plus を導入

Thunderbolt 3 DockはThunderbolt 1のときとは違って種類がいくつか出ています。その中から私が選択したのは、CalDigit TS3 Plus です。

ネットで検索してみると、色々なブログでも取りあげられているメジャーなDockです。

私がこの機種を選択した決め手は次の3点です。

  • MacBook Proへの給電が87Wまでできる
  • Display Port、または、Thunderbolt3 接続でディスプレイに接続できる
  • M1 Macへ対応していることを公式にアナウンスしている

給電容量

MacBook Proへの給電が87W。私が購入を検討しているときに候補に選択していた機種は、どれも85Wまででした。たった2Wの差ではあるのですが、ここにこだわりました。

私がもう一台併用しているMacBook ProがMacBook Pro 2016 15inchです。このマシンの付属ACアダプタの給電容量が87Wなのです。

ディスプレイへの接続

広い作業空間は効率化のために必要です。使用しているディスプレイは4Kの27inchです。接続方法でサポートされいるのが、Display Port v1.1/v1.2, HDMI v1.4/v2.0, DVI-Dです。そこでDisplay Portをサポートしているかは必須事項にしていたのですが、検討していたDockはすべてDisplay Portをサポートしていました。ちなみに、間違いやすい USB-C Dock の場合は Display Portをサポートしている機種はなく、みなHDMIでした。

しかし、結果的にはTS3PlusのDisplay Portは使用しませんでした。Thunderbolt 3ポートに USB Type C – Display Port ケーブルを使いました。

マニュアルに書かれているのですが、TS3 Plusの場合、Display Port と Thunderbolt 3 ポートでサポートしている解像度とリフレッシュレートが異なります。4Kの場合にはどちらでも変わらないのですが、Thunderbolt 3ポートの場合は5Kまでサポートしています。

M1 Macへの対応状況

最終的な決め手はこれでした。恐らく他のどのDockを選んでもM1 Macで使用できると思います。TS3 PlusもM1 Macの発売よりも前から販売されているDockです。しかし、公式のアナウンスがあるかどうかは大きかったです。

APPLE SILICON MAC & CALDIGIT DOCK COMPATIBILITY

USB Type-C DockとThunderbolt 3 Dockはどちらが向いているか?

USB Type-C Dock と Thunderbolt 3 Dock のどちらが向いているかはケースバイケースです。次のようなところが判断ポイントになると思います。

  • Display Portが必要か?
  • 携帯するか
  • Type-Cポートを増やしたいか

Display Port

Display PortはUSB Type-C to DPのような変換ケーブルが使えます。しかし、USB Type-C はUSB Type-Aのようにハブで分配させて増やすということが規格的にできないです。

USB PDで給電するためにType-Cポートを使ってしまうと、Type-CからDisplayPortに変換するケーブル/アダプタを接続できなくなってしまいます。HDMIを使えば良い場合はそれでもよいですが、Display Portを使いたい場合はThunderbolt 3 Dockが候補になると思います。

携帯性

Thunderbolt 3 Dockはそれ自体は軽いしコンパクトです。しかし、バスパワーではなく、別途ACアダプタが必要になります。バスパワーやUSB-PDで動作するType-C Dockと比べると携帯性は落ちます。

TS3 Plusについては、むしろ、ACアダプタの方が大きい。

Type-Cポート

Type-Cポートは規格的に増やすことができないというのは、1つのUSB Type-Cから増やすということができないということです。Thunderbolt 3 Dockの場合、次のように増えます。

  • 給電がACアダプタでUSB-PDでの給電ではない。
  • Thunderbolt3からデータ用のUSB Type-C は増やせる。
  • ディスプレイ用にThunderbolt 3ポートもある

TS3 Plusの場合、USB Type-Cのデータ用は2ポート、ディスプレイに使用するThunderbolt 3ポートが1つあります。つまり、一つのThunderbolt 3ポートから、USB Type-Cポートが3つに増えています。USB Type-C Dockではこれはできません。(私が見た範囲なので、可能にしている製品があるかは不明)

使って見て

使って見てとても快適です。途中で別のMacでの作業に切り替えるときも、Thunderbolt3ケーブルを一つつなぎ替えるだけで、給電やディスプレイが切り替わるメリットは偉大です。

また、Lanケーブルを接続して有線Lanにできるのも開発視点から重要だったりします。理由はWi-FiでAdHocで接続するデバイスと通信するプログラムを作っているときに、デバッグ用にAdHoc接続していると通常のネットワークからは切断されてしまいます。別系統になる有線Lanが接続されていれば、その状態でも他のプログラムには影響が出ないですし、Gitなどにも接続できます。

著書紹介

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この記事を書いた人

Akira Hayashi (林 晃)のアバター Akira Hayashi (林 晃) Representative(代表), Software Engineer(ソフトウェアエンジニア)

アールケー開発代表。Appleプラットフォーム向けの開発を専門としているソフトウェアエンジニア。ソフトウェアの受託開発、技術書執筆、技術指導・セミナー講師。note, Medium, LinkedIn
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Representative of RK Kaihatsu. Software Engineer Specializing in Development for the Apple Platform. Specializing in contract software development, technical writing, and serving as a tech workshop lecturer. note, Medium, LinkedIn

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