iOSアプリ開発では最新のOSを使いますが、仕事柄、古いOSも現役で使用します。今回、OS X 10.4.11 (Tiger) からGitのリポジトリにアクセスする必要があって、Gitをインストールしました。
公式サイトからインストーラをダウンロードしてさくっとインストール。。。とはいかず、公式サイトにあったインストーラはOS X 10.5以降でないと起動しないものでした。
そこで、FinkやMac Portsを試してみたのですが、Finkは既にOS X 10.4.11は正式サポートから外れており、Gitもインストールできず、Mac PortsはOpenSSLのビルドに失敗してしまいました。OpenSSLのビルドにはおそらく、GCC 4.2以降が必要。しかし、使用しているXcodeは2.4.1のため、GCCは4.0.1。そこを更新するのは、他の制約(開発対象に関する)のためできません。
そこで、最もシンプルに、ソースからビルドすることにしました。
最初に試したのは、作業時点での最新版であるバージョン1.8.3.3のビルド。しかし、これは途中でエラーになってしまいました。CommonCryptoを使っているようですが、インストールされていないので。
次に試したのは、バージョン1.8.1.3。こちらはトラブルなくビルドできました。ビルド方法は、ターミナルで次のようにします(「/opt/git」へインストールする場合)。
(1) コードをダウンロードしてアーカイブを展開する
(2) ビルドとインストール
cd コードのトップディレクトリパス
[cc]./configure –prefix=/opt/git
make
sudo make install[/cc]
(3) PATHへの追加。たとえば、「~/.profile」に次のように記述する。
[cc]export PATH=/opt/git/bin:$PATH[/cc]
後はターミナルを再起動すればGitが使えるようになります。
ちなみに最近のOS(たとえば OS X 10.8.4 Mountain Lionとか)は最初からGitから入っているから、こんな作業も必要ないですね。
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