今までGitに置いていなかったインストーラやアップデータを作成するためのファイルを、Gitで管理することにしました。置いていなかった理由はGitにバイナリの大きなファイルを置くと、リポジトリが肥大化して、クローンした先も悲惨な事になるからです。
ところが、Gitでバイナリファイルを管理したいというニーズは自分以外にもあるようで、Git LFSというものが生まれました。LFSは、Large File Storageの略です。Git LFSについての詳細は、次の公式サイトをご覧ください。
Git Large File Storage
Bitbucket Serverの設定
オープンソースにしているものは、GitHubに置いているのですが、今回のはオンプレのBitbucket Serverに置いています。
サーバー側の設定
Bitbucket ServerはGit LFSに対応しているので、次の手順で設定できます。
- Server Settingを開く
- Git LFS enabledをオンにする
リポジトリの設定
LFSを使用するリポジトリでLFSを有効にする必要があります。次のように設定します。
- リポジトリの設定を開く(リポジトリ単位)
- Allow LFSをオンにする
クライアント側の作業
Git LFSのインストール
HomeBrewを使うのが簡単です。ターミナルで次のように入力します。
brew install git-lfs
git lfs install
LFSの対象ファイルの設定
次のようにして、対象ファイルのパターンを設定します。リポジトリ内に移動してから実行します。設定は「.gitattributes」ファイルに書き込まれます。次の例は、zipファイルを対象にする例です。
git lfs track
git lfs track "*.zip"